そんな矢先、ユニクロを退社した人の集まる会があるというので、取材に行った。20代後半から30代前半の十数人が集まっていた。大手百貨店やアパレルメーカーを蹴ってユニクロを選んだという人たちが多く、若者たちのユニクロ人気を再認識させられた気がした。
「なぜ、あなたはユニクロに入社したのですか?」
「海外勤務の可能性が高いから」「実力主義だから」「柳井さんにあこがれていたから」などという答えが返ってきた。
「勤めてみた実感はどうだったですか?」
「すべてがマニュアル化していました」
入社5ヶ月で一人前の社員になり、2年で必要な資格をとり店長となる社員教育システムが完璧に出来上がっているのだという。
だが、彼らはそれが嫌で退社したわけではない。
そして異口同音に言い募った。
「洋服の好きな人がほとんどいない会社なんです」「洋服のことがわかっていない」「アパレルの会社ではなかった」
餅屋に餅がない会社になってしまった。これが現在のユニクロが抱える最大の弱点ではないか。
ユニクロの致命的な弱点を見つけたり! : アゴラ - ライブドアブログ