2011年2月5日土曜日

中国「百度」の新サービスがヤバイ!

中国の最大手検索エンジン「百度(バイドゥ)」が日本版サイトで始めた新サービス「Baiduライブラリ」。これがヤバイことになっている…! ネット社会に詳しいブロガーたちの間でも、

「図表入りの記事はこちら」

・マンガ読み放題なんですけど…
・やらかしすぎでしょ
・違法すぎてヤバイ
・誰かヤツらに『著作権』の意味を教えてやってくれ!

と、かなり話題に。何がヤバイって、

・自炊代行レベルを超越して、堂々とマンガや小説のPDFが勝手にUPされまくってます

とのことなのだ。
さっそく問題のサイトを覗いてみたところ、「ワンピース」「ゴルゴ13」「機動警察パトレイバー」など、日本の人気漫画が大量にアップロードされている。しかも、これらのほとんどが著作権者の了解を得ずにアップロードされたものだとか…。

さらに、漫画だけでなく、

・TOEICの問題集発見。いいのか…これ
・TIME誌やSweetまであります。コンビニ状態です
・「蓮舫 お宝水着写真集」て…仕分けられますよ!

と、書籍や雑誌など、様々な電子文書がズラリと並び、もはや無法地帯と化しているのだ。

なぜ、このような状態に陥ってしまっているのか? 「Baiduライブラリ」の仕組みを調べてみると、このサービスは利用者が投稿した電子文書のファイルを、別の利用者が自由にダウンロードできるというシステムなのだそう。そりゃ、ダメでしょ…。

一応、利用規約には

「権利者からの許諾を得ていない場合、または他人の著作権を侵害するドキュメントをアップロードする行為は一切禁止されます」

と書かれているようだが、現状、違法ファイルの削除など対策が追いついていない。

・無理に決まってるじゃん。ネット人口ナメんなよ
・こうなることはわかっていただろ…わかろうよ(苦笑)
・蒔くだけ蒔いて刈り取れないってやつか…常識をわきまえましょう
・ここまでくると「避難」より「悲惨」。同情しまつ

と、ブロガーたちも呆れ顔。
今回の件を受けて、自社の小説や漫画が無断で公開された講談社は、「日本の出版界全体に対する暴挙」「断固として削除を求め、改善されない場合は、法的措置も検討せざるを得ません」と、早くも声明を発表。他の出版社も削除を要請しているそうだ。

・こんなサービスが蔓延したら、ますます出版業界が不況に…

確かにその通りである!
“物書き”を生業としている筆者としても、早急の対応を心から願う。

(河野文香/effect)