中国の最大手検索エンジン「百度(バイドゥ)」が日本版サイトで始めた新サービス「Baiduライブラリ」。これがヤバイことになっている…! ネット社会に詳しいブロガーたちの間でも、
「図表入りの記事はこちら」
・マンガ読み放題なんですけど…
・やらかしすぎでしょ
・違法すぎてヤバイ
・誰かヤツらに『著作権』の意味を教えてやってくれ!
と、かなり話題に。何がヤバイって、
・自炊代行レベルを超越して、堂々とマンガや小説のPDFが勝手にUPされまくってます
とのことなのだ。
さっそく問題のサイトを覗いてみたところ、「ワンピース」「ゴルゴ13」「機動警察パトレイバー」など、日本の人気漫画が大量にアップロードされている。しかも、これらのほとんどが著作権者の了解を得ずにアップロードされたものだとか…。
さらに、漫画だけでなく、
・TOEICの問題集発見。いいのか…これ
・TIME誌やSweetまであります。コンビニ状態です
・「蓮舫 お宝水着写真集」て…仕分けられますよ!
と、書籍や雑誌など、様々な電子文書がズラリと並び、もはや無法地帯と化しているのだ。
なぜ、このような状態に陥ってしまっているのか? 「Baiduライブラリ」の仕組みを調べてみると、このサービスは利用者が投稿した電子文書のファイルを、別の利用者が自由にダウンロードできるというシステムなのだそう。そりゃ、ダメでしょ…。
一応、利用規約には
「権利者からの許諾を得ていない場合、または他人の著作権を侵害するドキュメントをアップロードする行為は一切禁止されます」
と書かれているようだが、現状、違法ファイルの削除など対策が追いついていない。
・無理に決まってるじゃん。ネット人口ナメんなよ
・こうなることはわかっていただろ…わかろうよ(苦笑)
・蒔くだけ蒔いて刈り取れないってやつか…常識をわきまえましょう
・ここまでくると「避難」より「悲惨」。同情しまつ
と、ブロガーたちも呆れ顔。
今回の件を受けて、自社の小説や漫画が無断で公開された講談社は、「日本の出版界全体に対する暴挙」「断固として削除を求め、改善されない場合は、法的措置も検討せざるを得ません」と、早くも声明を発表。他の出版社も削除を要請しているそうだ。
・こんなサービスが蔓延したら、ますます出版業界が不況に…
確かにその通りである!
“物書き”を生業としている筆者としても、早急の対応を心から願う。
(河野文香/effect)