2011年2月8日火曜日

大幅値上げでも喫煙者減らず、本数は減少

 昨年10月のたばこの大幅な値上げ後も喫煙者は減っていないことが8日、厚生労働省研究班の調査でわかった。

 1人あたりの喫煙本数は減っており、1箱60~140円の値上げ効果は、「禁煙」ではなく「節煙」にとどまったようだ。

 鳥取大学の尾崎米厚准教授(環境予防医学)らは昨年11~12月、全国から無作為で選んだ成人男女1146人に喫煙の有無や喫煙本数などを面接調査。値上げ前の一昨年11~12月に調べたデータと比較した。

 喫煙率は男37・1%(一昨年36・1%)、女8・9%(同8・3%)で、値上げ前後でほとんど変化がなかった。一昨年の調査時には、喫煙者のうち男36・8%、女53・9%が、値段が2倍になったら禁煙すると回答。20円値上げなら、男6・2%、女9・2%が禁煙すると答えていた。この禁煙への決意が、現実には守れなかったことになる。

(2011年2月8日14時51分 読売新聞)