2011年4月18日月曜日

共同通信「日本から図書100万点」…韓国外交通商部「事実無根」

2011/04/18(月) 13:09  

  共同通信は17日、外務省が調査を行った結果、韓国政府が日本由来の図書を100万点所有していると報じた。韓国の主要メディアを含む複数メディアが共同通信の記事を引用した形で相次いで関連内容を伝えたが、韓国外交通商部は「共同通信の報道は事実無根」と否定した。

  外務省による同調査は、日韓図書協定を国会で審議する前提条件として自民党が要求、約2カ月間にわたって行われた。調査の結果、韓国国史編さん委員会や国家記録院など5カ所に計100万点が保管され、なかには国史編さん委員会が約2万8741点を所蔵している「対馬宗家文書」の原本も含まれていたという。「対馬宗家文書」は一部が重要文化財に指定されている貴重な書だ。

  韓国メディアは共同通信の関連報道を引用しつつ、自民党が「朝鮮王室儀軌」などの図書を韓国に引き渡す条件として韓国が所有している日本由来の図書の引き渡しを韓国政府に促していること、そして外務省が「韓国に引き渡しを求めるのは難しい。韓国所有の図書は略奪したものではなく、朝鮮総督府が残したものであるため」との認識を示したことも合わせて伝えた。

  日本から韓国に渡った図書が100万点に達し、韓国政府が調査結果を日本政府に知らせたという共同通信の報道について、韓国の外交通商部は「事実無根」、「韓国政府が日本政府に通告した事実はない」と否認した。(編集担当:金志秀)