2011年6月25日土曜日

報告文書1万1000枚公開

6月25日 4時48分

東京電力福島第一原子力発電所で、震災直後、すべての電源が使えなくなり、国に緊急事態の通報が行われた際の手書きの文書などおよそ1万1000枚の報告文書がホームページで公開されました。

公開されたのは、3月11日の地震発生後から先月31日まで、福島第一原発や第二原発で異常事態や緊急事態などが起きた際に国に報告があった文書など、およそ1万1000枚です。経済産業省の原子力安全・保安院によりますと、これらの文書は、政府が今月初めにIAEA=国際原子力機関に提出した報告書を作る際に参考にしたということで、一部はすでに公開されています。3月19日に外部電源の一部が復旧するまでは、多くの文書が手書きで、電源が使えない状況が長く続いていたことをうかがわせます。今回の文書の公表について、細野総理大臣補佐官は、24日の記者会見で、「原子炉への海水注入の経緯などを含む内容で、これまでも公開すべきだと促してきた。膨大な量で公表が今になってしまったが、関心のあるところを見てほしい」と話しています。原子力安全・保安院は、6月1日以降の資料についても、まとまりしだいホームページで公表するとしています。
にほんブログ村 ニュースブログへ