2011年7月5日火曜日

「県民税10%減税」年収300万円なら年1000円 愛知県が試算

*****日経新聞(2011/07/05)*****
2011/7/5 2:06

 愛知県は、大村秀章知事が公約に掲げている「県民税の10%減税」を実施した場合の減税額を試算した。年収300万円の世帯の減税額は年間1000円、年収1000万円は同2万1900円となった。

 県税務課が夫婦と子供2人の4人家族をモデルに年収ごとに試算した。税金の計算方法が複雑なため、年収によって減額率に幅が出た。制度の設計によって額が変わる可能性もある。

 試算によると、年収300万円では県民税の負担が年間で現在の5100円から1000円減に、年収1000万円の場合は21万7300円から2万1900円減となる。減税率は低所得者層の方が高いが、もともとの税額が低いだけに実際に還元されるのは少額にとどまる。

 県民税10%減税には350億円の原資が必要とされており、4日の6月定例会でこの問題について質問した民主の小山祐県議は「投下した財源と労力に見合う効果が得られるのか」と指摘。大村知事は減税と規制緩和で人材や企業を呼び込み経済を活性化させたい考えで「東日本大震災の影響などを含めて庁内で検討を進める」と答えた。