2011年12月8日木曜日

伊方原発の運転差し止め求め集団提訴

読売新聞 12月8日(木)15時1分配信

 四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の運転に反対する愛媛県など16都県の住民ら300人が8日、「万が一にも深刻な事故を起こさないという安全性の主張や立証を電力会社ができない限り、原発は停止すべきだ」などとして、四電を相手取り、同原発の3基の運転差し止めを求める訴訟を松山地裁に起こした。

 原告団には、東京電力福島第一原発事故のため、福島県南相馬市から愛媛県に避難している男性も加わっている。

 訴状によると、福島第一原発では、東日本大震災で原子炉の運転は停止できたが、原子炉の冷却と放射性物質の閉じ込めに失敗したと指摘。同原発は震源から約130キロ離れて停止させる時間的余裕があった一方、伊方原発は活断層「中央構造線」から6キロしか離れておらず、重大事故が発生する危険性が極めて高いなどとしている。

 一方、四国電力は「現段階で安全は確保できており、運転を止める必要はないと考えている。訴状を確認した上で、適切に主張・立証していく」とコメントした。

 伊方原発は現在1、3号機が定期検査に伴って停止中、2号機も来年1月上旬に検査入りする予定。
最終更新:12月8日(木)16時21分
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