2012年5月4日金曜日

セシウム 徳島の4保育所で

県は3日、徳島市内の食材納入業者が販売した岩手県産とみられる乾燥シイタケの一部から、国の基準値の1キロあたり100ベクレルを上回る、同179ベクレルのセシウムが検出されたと発表した。シイタケは徳島市立の4保育所で給食に使用。県は、食材納入業者にシイタケを販売した同市内の食品加工業者に保管されていた商品を検査したが、セシウムは基準値以下の61ベクレルで、健康には問題ないという。

 県や同市によると、食品加工業者は4月2日、大阪市の卸売業者から乾燥シイタケ12キロを仕入れ、500グラムの袋に小分けし包装。徳島市の食材納入業者を通じ、同市立八万東、大松、方上、渋野の4保育所が給食などに使用した。

 2日朝、保育所の保護者が市に「食材納入業者からシイタケを購入し、民間業者に依頼して検査した。高い値の放射性セシウムが出た」と報告。市から連絡を受けた県が、保護者が保管していたシイタケの残りを検査し、国の基準値を上回るセシウムが検出された。

 県は食品加工業者に保管されていたシイタケを測定。国の基準値以下の1キロあたり61ベクレルだった。仮に179ベクレルのシイタケを100グラム食べても内部被爆量は0・275マイクロ・シーベルトで、県は「健康上、問題ない」としている。

 食品加工業者はシイタケを県内の他の3業者に販売しており、食品加工業者が自主回収している。問い合わせは県安全衛生課(088・621・2229)。

(2012年5月4日 読売新聞)
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