2013年2月20日水曜日


<火災>かんだやぶそば出火、4棟燃える 東京・千代田

毎日新聞 2月19日(火)21時34分配信
<火災>かんだやぶそば出火、4棟燃える 東京・千代田
黒煙をあげる老舗そば店「かんだやぶそば」=東京都千代田区で2013年2月19日午後8時26分、小出洋平撮影
 19日午後7時20分ごろ、東京都千代田区神田淡路町2の老舗そば店「かんだやぶそば」から出火、木造2階建て店舗など4棟約190平方メートルが燃えた。警視庁神田署などによると、出火当時、店は営業中で、客およそ30人と従業員らがいたが、避難して無事だった。けが人はいないという。現場はJR秋葉原駅から南西約400メートルのオフィス街。店からは炎が上がり、現場は一時騒然となった。

【別の写真】黒煙をあげる老舗そば店「かんだやぶそば」

 神田署によると、午後7時10分ごろ、店舗の一部で停電があり、従業員が建物内を調べたところ、1階従業員食堂の排気用ダクトから煙が出ているのを見つけ、消火活動をしたが火の回りが早く、119番したという。

 同店女将の堀田ますみさん(68)は「社員食堂から煙が出た。古い家なので、どこかで漏電したのかどうか。分かりません」と肩を落とした。また、同店取締役、堀田健二さん(65)は「午後7時15分ごろ、店内の電気が消え、1階にある従業員食堂の天井の隙間(すきま)から煙が出てきた。天井に向けて消火器を噴射したが、あっという間に火が広がった」と出火当時の状況を説明した。

 消火活動を見守っていた近くの会社に勤める男性(60)は「やぶそばは神田の一つのシンボル。また元に戻ってほしい」と話した。

 ホームページなどによると、同店は1880年創業。同店が加盟する老舗そば店の団体によると、現在の店舗は、1923年の関東大震災直後に再建したという。木造2階建ての数寄屋造りで、都は01年、歴史的建造物に選定した。【和田浩幸、池田知広】


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