2013年6月16日日曜日

オスプレイ訓練移転 八尾市長「打診あれば検討」 政府に早期判断要請へ

産経新聞 6月16日(日)7時55分配信

 安倍晋三首相が6日、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長の提案を受け、米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの訓練の一部を八尾空港(大阪府八尾市)に移転することの検討を指示してから1週間あまり。田中誠太八尾市長が実現可能性の検討を加速させるよう近く政府に要請することが分かった。

 田中氏は産経新聞のインタビューに「八尾移転は無理だと思う」と強調する一方、政府が移転可能と判断し打診してくれば「(受け入れを)検討する必要はあるかもしれない」との認識を示した。

 田中氏は八尾空港の面積が普天間飛行場の約7分の1で、オスプレイを駐機させる格納庫や燃料施設もないと指摘。普天間飛行場周辺より人口密度も高く、訓練移転への市民の反応も9割が反対という。政府の検討についても「八尾に移転したいとの結論にはならないだろう」とした。

 ただ、「沖縄の基地負担を(本土が)共有すべきことは否定しない。八尾も何かできることがあるかもしれない」と語った。橋下氏が八尾への訓練移転を提案したことには「頭越しで唐突」と批判したが、「本土への訓練移転の突破口にしたいという思いはよく分かる」と理解を示した。

 その上で、安全性が示され、政府が八尾への訓練移転は可能だと判断した場合、「自治体が拒否することにはならない」と明言した。

 受け入れを求められれば、「検討する必要はあるかもしれない」と述べた。

 田中氏は「来るのか来ないのか中ぶらりの状態は良くない」とし、市民の不安な状態が続くことを懸念。そのため、「検討結果を早急に出すよう申し入れる」と表明した。「いつ結果を出すかもただしたいが、参院選までには結論が欲しい」との考えも示した。

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