2013年6月28日金曜日

バチカン銀行の監視強化=直轄組織を創設-ローマ法王

 【アテネ時事】バチカン(ローマ法王庁)は26日、カトリック教会の寄付金などを管理する「宗教事業協会」(通称バチカン銀行)への監視を強化するため、フランシスコ・ローマ法王が新組織を設立し、直接監視に乗り出すと発表した。バチカン銀行は、活動の透明性が問題視されていた。

 新組織はイタリアやフランス出身の枢機卿のほか、米ハーバード大の女性教授ら法王の腹心5人で構成。バチカン銀行の業務実態について、バチカン事務局を通さず、法王に直接報告する。

 バチカン銀行の保有資産は約71億ユーロ(約9040億円)。マネーロンダリング(資金洗浄)や不正送金疑惑が相次ぎ、イタリア当局が2010年に摘発した。欧州評議会が調べた取引実態の透明性では「不合格」となるなど、改革の最重要課題の一つになっている。(2013/06/27-00:08)

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