とうとう、不当な表現の自由の制限が始まりました。
「はだしのゲン」は、普通に小学生から読める文学作品です。
自分も小学生の頃、読みました。
教室においており、皆が読むため、ぼろぼろになっていたのを覚えています。
万が一、自民党改憲案が現実になると、さらに悲惨な状況が生じます。
表現の自由を規定した憲法21条において、自民党案では、今までなかった、条文が2項に追加され、1項が無力化される結果となっています。すなわち、公の秩序という言い訳のもと、容易く表現の自由が奪われる仕組みになっています。
*****憲法21条の対比****
日本国憲法
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
2検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
自民党改憲案
(表現の自由)
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。
2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。〔新設〕
3 検閲は、してはならない。通信の秘密は、侵してはならない。
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*******朝日新聞******
http://www.asahi.com/edu/articles/OSK201308160095.html
「はだしのゲン」閲覧を制限 松江市教委「描写過激」
【藤家秀一、武田肇】広島での被爆体験を描いた、漫画家の故中沢啓治さんの代表作「はだしのゲン」(全10巻)が、昨年12月から松江市内の市立小中学校の図書館で子どもたちが自由に見ることができない閉架の状態になっていることが分かった。市教育委員会が作品中の暴力描写が過激だとして、各校に閲覧の制限を求めた。
市教委によると、描写が残虐と判断したのは、旧日本軍がアジアの人々の首を切り落としたり、銃剣術の的にしたりする場面。子どもたちが自由に見られる状態で図書館に置くのは不適切として、昨年12月の校長会で全巻を書庫などに納める閉架図書にするよう指示したという。
現在は作品の貸し出しはしておらず、教員が校内で教材として使うことはできる。市の調査では市立小学校35校、中学校17校のうち、約8割の図書館がはだしのゲンを置いている。