2011年5月25日水曜日

東北6県の夏祭り集結=7月仙台で、観光客誘致狙う

(時事通信社 - 05月24日 21:03)

 青森のねぶた祭など東北6県の夏祭りが、8月の本番を前に仙台市で競演する。祭りの地元6市と各祭りの実行委員会が主催し、東日本大震災からの復興に向けた東北への観光客誘致が目的。東北の夏祭りが一堂に会するのは初めて。

 仙台市中心部で7月16、17の両日に開催。ねぶたや竿燈(かんとう)が大通りを練り歩く演出や、被災者用特別席の設置などが検討されている。企業などから協賛金を募るほか、各自治体も費用を負担する見通しで、青森市や仙台市は6月補正で予算計上する。

 仙台市経済局によると、当日は数万人規模の人出が見込まれ、旅行会社から旅行商品を販売したいとの問い合わせも相次いでいるという。松島(宮城県松島町)や仙台市などの観光客は前年同期の3割程度まで落ち込んでおり、各市の担当者は「これを起爆剤に観光客を取り戻したい」などと意気込んでいる。