2011年7月30日土曜日

築地市場の豊洲移転 都市計画決定へ

東京新聞
2011年7月30日

 都都市計画審議会は二十九日、築地市場(中央区)の江東区豊洲地区への移転や、三月末で営業終了した旧「グランドプリンスホテル赤坂」(千代田区)再整備に伴う地区計画について、原案通り都市計画決定することを承認した。都が近く告示し、正式決定となる。

 築地市場の移転先の豊洲地区は、敷地面積約四十ヘクタール、一日当たりの取り扱い規模は水産物二千九百トン、青果物千三百トンとなる。審議では、民主党の増子博樹都議が土壌汚染などを理由に反対意見を述べたほか、地元の山崎孝明江東区長が、地下鉄8号線の延伸や、築地の場外市場の業者が進出しやすいようにする取り組みを求めた。

 旧「グランドプリンスホテル赤坂」の地区計画は、容積率を緩和する都市計画手法「再開発等促進区」を盛り込み、再整備計画の核となる百八十メートルの複合ビル建設が可能。対象エリアは第二種住居専用地域で約四・四ヘクタール。容積率は300%。このうち、ホテル再整備計画地が大半を占める四ヘクタールは、容積率が600%にかさ上げされる。地元千代田区は反対の意向を示していた。この日の審議では委員から都の対応を疑問視する声が出る一方、計画に賛成する意見があった。

 (内田淳二、中山高志)
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