2011年9月6日火曜日

妊婦の自主避難に補償を 320キロ行進、米から訴え

2011.9.5 19:38

 福島第1原発事故後、放射線量が高くなった地域に住む妊婦や子供が自主避難した場合に補償や政府の支援が受けられるよう、福島県出身で米メーン州に住むアサーン美恵さん(51)が、米国人の夫らと署名を集めながら米東部約320キロを行進する活動を4日始めた。

 妊婦や子供は放射線の影響を受けやすいとされるが、国が定めた避難区域の外に住んでいて補償が得られるか分からないため、福島県内にとどまっている人が多いことを知り、行動を起こしたという。

 結婚を機に2005年に米国に来た美恵さんは福島県白河市出身。県内には親や親戚が多く住むが、内部被ばくへの対応など、米国から見ると日本の対策が不十分と感じる部分もあり、将来、悪影響が出ないか心配だと話す。

 16日間の日程でメーン州ロックランドからマサチューセッツ州ボストンまで行進し、19日に請願書をボストンの日本総領事館に提出する。(共同)
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