2011年10月12日水曜日

横浜でストロンチウム検出 福島第1原発100キロ圏外では初

2011.10.12 12:10 [放射能漏れ]

 横浜市港北区のマンション屋上の土砂などの堆積(たいせき)物から、放射性物質のストロンチウム90が民間の検査機関の測定で検出され、横浜市が同区の土砂について検査を実施していることが12日、横浜市への取材で分かった。近く結果が報告される。福島第1原発から100キロ圏外で検出されるのは初めて。

 市によると、同区に住む男性が8月、自宅マンションの堆積物の検査を民間検査機関に依頼。堆積物1キロ当たり195ベクレルのストロンチウム90を検出した。この情報をインターネットで閲覧した市議から議会で11日に質問があり、市はすでに検査を開始していることを明らかにした。検査しているのは、男性の自宅マンション屋上のほか、これまで横浜市の同区内の検査で高い放射線量を検出した2カ所の計3カ所。

 文科省の発表によると、放射性セシウム137の検出される堆積物には、ストロンチウムが微量だが一定割合で含まれるとされる。市は「土壌に含まれるストロンチウム90の値が、異常な割合なのかどうかを調べるために調査する」としている。

 ストロンチウム90はウラン核分裂によって生成する放射性物質で、半減期は約29年。カルシウムに似た性質があり、骨に蓄積しやすく、人体への影響が大きいとされている。
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