2011年10月11日火曜日

コソ泥以下の東京電力

生きる歓び by J.C.オカザワ
第159話 コソ泥以下の東京電力
http://bit.ly/oGTZPJ

悪の巣窟・東京電力がまたやらかしてくれた。
何と、過去9ヶ月間ずっと、
電気料金の値上げを続けてきたのだ。
毎月、毎月値上げして9ヶ月連続の値上げ。
ご存知の方もおられようが
この悪行を知ったのはつい最近のこと、
われながら迂闊千万であった。

普通の家庭の場合、電気・ガス・水道の公共料金は
各家庭の世帯主の口座から自動的に引き落とされる。
それをよいことに密かにコッソリと、
かなりの額をつまみ食いしていたのが東電だ。
月々送られてくる明細書にはごくごく小さな文字で
目立たぬように値上げの旨は記されている。
だけどネ、このやり口はずるがしこさにかけては
天下一品の保険会社と丸っきり同じ手口。
コソ泥以下の所業と断じてよい。

こういう悪漢を英語で
ファッ〇ング・スニーキー・バスタードという。
スニーキーもスニーカーも語源は同じスニーク。
動詞は”こそこそ歩く”、”こそこそ隠れる”という意味だが
形容詞のスニーキーには”卑劣な”という意味も含まれる。

コソ泥は罪の意識があるから人知れずコッソリと犯行に及ぶ。
それもほとんどの場合が単独犯で狙う獲物も知れたもの。
翻って極悪非道の東電は
罪悪感のかけらすら持ち合わせない組織的犯行で
ゴッソリとまとめて庶民から吸い上げる。

こんな企業に独占的恩恵を与え続け、
見返りに巨額の企業献金をせしめてきた自民党も同じ穴のムジナ、
言わば、悪徳商人と悪代官の関係そのものである。
そうして手に入れた”山吹色”が原発という名の大判・小判。
しかもこの世界には水戸黄門も暴れん坊将軍も
遠山の金さんも桃太郎侍もいないんだから
悪徳の栄え、とどまるところを知らずである。

独占権の剥奪にあたっては
それなりの電力をただちに供給できる企業体の設立は無理。
さすれば、一刻も早い東電の国有化を実行するほかはない。
世のため、人のため、悪者はすみやかに成敗せねばならぬ。

国有化を避けるため、密かに値上げを続けてきた東電だが
見て見ぬフリをしてきた政府や大手メディアはいったい何なのだ。
そこにはポリティシャンとしての自覚も
ジャ-ナリストとしての矜持もまったく見受けられない。

こんな国に生きなきゃならない国民は不幸。
不幸だけれども経済的にはそこそこ恵まれているから
変化を求める声はきわめて限定的なものとなる。
乱世では自分の地位や名誉、
ひいては利権や収入がおびやかされることになりかねない。
劇的変化は大いに迷惑なのだ。
こんなところに小沢一郎が排除される理由が潜んでいる。
公務員を中心としてこの国には
小沢に首相をやってもらったら困る人間が多すぎる。

竜馬ファンや信長ファンが少なくない日本。
でもネ、そんなことは歴史上の夢物語で
今の世の中、彼らみたいなのが登場したら
周りが寄ってたかってつぶしてしまうに決まっている。
”出る杭は打たれる”―彼らは明らかに出る杭そのものだからネ。
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