2011年10月15日土曜日

フジテレビが“世界の王”を侮辱した!? いまだに残る両者の緊張状態とは?

2011年10月13日12時40分
提供:Sports Watch


先月末、「週刊文春」(10月6日号)は、王貞治・福岡ソフトバンクホークス球団会長とフジテレビによるひと悶着を伝えた。これは、先月7日放送「はねるのトびら」番組内で使われた王さんの写真の横に、本来の国籍である台湾国旗ではなく、誤って中国国旗が使われたことに端を発する。

今回の一件こそ、フジテレビ側が王氏に謝罪をしたと伝えられているが、同様の騒動は過去にもあったという。11日発売「週刊アサヒ芸能」(10/20号)の「NEWS SHOT!」のコーナーでは、「『王シュレット』に続き今度は『国籍』間違い!フジテレビが『世界の王』をまたもや侮辱した」との見出しで、その周辺情報を報じた。

同誌にコメントするフジテレビの番組スタッフが、「バラエティ番組の収録中、あるタレントがトークの途中に『王さん』の名前を出したんです。すると、それを見ていた同僚スタッフが『これはカットだな』とつぶやいた。別に王さんを誹謗中傷する内容ではなく、当たり障りのないトークの中にたまたま名前が出てきただけなのにですよ。理由を聞いたら『最近、ウチの局が再び王さんを刺激するような放送をしてしまって、丁重に謝ったばかりなんだ』と。かなりピリピリしたムードでした」と語るほど、王氏-フジテレビは今も緊張関係にあるようだ。

その要因となる、フジテレビの“前科”とは――。同じく同誌にコメントする芸能記者は、2003年8月の「王シュレット事件」に触れると、「バラエティ番組『水10!ワンナイR&R』で、洋式便器の中に王会長の顔の模型をはめ込み、口からウォシュレットのように水を噴出させる悪ふざけを放送した。その屈辱的な内容に、当時のダイエー球団が激怒したんです。王監督率いるダイエーは、その年の日本シリーズに出場しましたが、フジと系列局が中継から締め出される事態となりました」と説明する。

スポーツ紙デスクが「日本シリーズの中継は通常の公式戦と違い、出場球団の推薦を受けたテレビ局を日本野球機構が審査したうえで契約を結びます。『王シュレット』の件があった03年には、そもそもホークス側が推薦しなかったようですが、フジの“粗相”には機構側もかなり眉をひそめていました」と語っている通り、今季リーグ優勝を遂げたソフトバンクが日本シリーズへ進出する可能性は最も高い。
フジテレビが、王さんの名前に今も過敏になるには理由があるというわけだ。
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