2011年10月5日水曜日

松方弘樹がフジテレビから追放!? 芸能界浄化作戦は本当に効果があるのか

2011年10月02日10時00分

提供:メンズサイゾー

 9月29日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、フジテレビ編成部から社内に俳優・松方弘樹(69)の"使用禁止令"が出されたと報じている。記事によると、禁止令の具体的な内容は「当面のキャスティング見合わせ」「他のタレントがトークでネタにすることもNG」などとされており、松方本人が不在の番組でも写真や名前すら出せないという、事実上の"完全追放"を意味するもの。

 暴力団との交際によって引退した島田紳助(55)の騒動や「暴力団排除条例」の施行に絡み、テレビ業界は警視庁と協力して"芸能界浄化作戦"に乗り出しているといわれ、テレビ局は独自に暴力団と縁の深い芸能人をリストアップしたブラックリストを作成しているともいわれる。

 以前から暴力団との交際がささやかれ、暴力団の会合に出席した映像が流出したこともある松方が、最初のターゲットにされたのではないかというのだ。とはいえ、暴力団とのつながりが強いタレントは松方だけではなく、会合に出席した際の写真や映像が存在する芸能人も数多い。松方がターゲットになった理由について記事では、松方の独立トラブルが影響していると推察している。

 今年8月、松方はバーニングプロダクションから独立したが、金銭トラブルなどもあって円満な退社にはならなかった。同社から独立した水野美紀(37)が「踊る大捜査線」シリーズを降ろされたように、バーニングからの圧力と暴力団排除の名目によって、松方も干されるのではないかと記事は伝えている。

「昔から芸能界で生きているタレントでヤクザと関わりのない者なんて、ほとんどいません。そのくらい、芸能界と暴力団は密接な関係にありました。芸能プロや番組制作にも暴力団の影はありましたから、いわば業界ぐるみです。暴力団と関係を持ったタレントを全て芸能界から排除したら、番組に出られるタレントがいなくなってしまいますよ。当然、局側も承知の上で、独立トラブルを抱えていたり、高額ギャラがネックになるタレントを干す口実にするつもりでしょう。それに加えて、具体的にタレントを排除することで、暴排条例を推進する警視庁に対して『排除を進めている』という実績を見せる目的もある。ほとんど"魔女狩り"に近いようなものですから、タレントはいつターゲットにされるか戦々恐々でしょうね」(芸能関係者)

 ヤクザとの関わりは、大御所タレントに限った話ではない。過去に警視庁の暴力団関係の捜査資料が流出した事件があったが、その中でグラビアアイドルのKらが暴力団組長の「情婦」とされ、巨人軍の元コーチSが「フロント企業の取締役」と記されているなど、暴力団の影響は幅広く浸透している。

 ビートたけし(64)は週刊誌のインタビューで「これからは条例を盾に(暴力団からの誘いを)断れる」と語ったが、テレビ局からすれば、条例を理由にタレントを追放することができるようになったともいえる。このような形で進められている"芸能界浄化作戦"に、本当に効果はあるのか。

「繰り返しになりますが、古くからの付き合いがある芸能界と暴力団との関係は業界ぐるみ。暴力団と関係の深い芸能プロは数多く存在しますし、紳助を引退させた吉本ですら、過去の"お家騒動"の際に暴力団の影がチラついていた。本来、テレビ局や警察が問題視すべきなのはタレントよりも、組織ぐるみで暴力団と関係している芸能プロの方でしょう。しかし、テレビ局が暴力団との交際を理由に芸能プロとの関係を断ったという話は聞いたことがない。世間に分かりやすい排除対象として、タレントがスケープゴートにされているのでは」(前同)

 いずれにせよ、松方クラスの大物ですら追放の対象になるとすれば、条例の施行は芸能界に予想以上の大きな影響を与えそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)
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