2012年3月3日土曜日

河村氏、また南京発言の撤回拒否

名古屋市の河村たかし市長は2日の市議会本会議で、共産党市議から「南京大虐殺」を否定した発言の謝罪と撤回を求められたのに対し「30万人もの非武装の市民を旧日本軍が大虐殺したことはないと思っており、申し上げたことは撤回しない」と述べ、発言撤回の考えがないとあらためて強調した。
 代表質問した共産市議は、発言を撤回しないのは石原慎太郎東京都知事が「河村君は正しい」と擁護したことが影響したのではないかと指摘したが、河村氏は「全く事実と異なる」と語気を強めて否定。「いろいろな意見があることは理解しており、率直な意見交換をしたいというのが私の真意だ」と従来の主張を繰り返した。
 共産市議は「市長の発言は名古屋市の国際的信用を失墜させ、観光業の足を引っ張るなど悪影響をもたらすことになる」「(発言を撤回せず)自身の政治信条を優先させるのか」と批判した。
 本会議後、記者団の取材に応じた河村氏は、藤村修官房長官が2日の記者会見で、開催が延期された日中共催の文化イベント「南京ジャパンウイーク」の年内開催を目指し、中国側と協議する考えを示したことに「そう言っていただいてありがたい」と述べた。
(2012年3月2日)
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