同研究所によると、2011年秋から12年春までの学期に米国の大学(大学院を含む)に在籍した日本人学生は、前の年から6%減って約1万9900人だった。5万人近い留学生がいた1990年代後半と比べると、半分以下に減ったことになる。
かつては最多だった日本人学生が減り続ける一方で、急増しているのが中国を筆頭にした、ほかのアジア諸国からの留学生だ。今年も(1)中国(2)インド(3)韓国が上位3カ国を占め、国の奨学金制度で留学生が急増したサウジアラビアが続いた。日本は7番目だった。同研究所の報告書は、日本からの学生が減り続けている理由について「急速な高齢化のほか、経済の動向や日本企業の採用サイクルなども影響している」と分析している。