2013年1月4日金曜日

靖国放火男引き渡し拒否

フジテレビ系(FNN) 1月4日(金)18時7分配信

靖国神社への放火を認めている中国人の男について、韓国の裁判所が3日、日本への身柄の引き渡しを拒否する決定を出したことを受け、この男が4日昼前、中国・上海に到着しました。
今回の韓国の裁判所による決定の背景について、ソウル支局・多賀睦基記者の解説です。

国際的な条約より、中国への配慮を優先したともいえる決定が、会談の前日に出されたことは、韓国側が、日本側からの反発を最小限に抑える絶妙なタイミングを図ったといえる。
額賀元財務相は、劉強容疑者(38)の引き渡し問題について、外交通商相との会談では遺憾の意を表明したが、朴槿恵(パク・クネ)次期大統領との会談では触れなかった。
ある日本政府関係者は、「正式な手続きを踏んでいる以上、さらなる強硬姿勢をとることは難しい」と述べている。
また、韓国政府の高官も、「今後の日韓関係において、ほかの分野へ広がらないことを希望する」としている。
しかし、安倍政権への警戒感が広がる中で、韓国の裁判所が、いわゆる「従軍慰安婦問題」を理由に、放火犯を「政治犯」と認定する決定を、拘留期限ぎりぎりのタイミングで出したことには、政治的な判断が働いたとの見方が出ている。
また今後、政治目的の供述をすれば、身柄が引き渡されないことにもなりかねず、韓国が条約を締結している各国から、信頼を失う可能性も指摘されている。
こうした懸念がある中で、今回の決定がなされたことは、中国との協力関係や国内世論を優先したとはいえ、日韓関係は、新しい指導者のもとでも、手探りの再構築となるとみられる。
最終更新:1月4日(金)18時42分
Fuji News Network


 

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