2013年6月21日金曜日

三菱東京UFJ、245億円支払いへ NY当局に和解金

朝日新聞デジタル 6月21日(金)1時12分配信

 三菱東京UFJ銀行は20日、米国が経済制裁するイランなどに対する送金規制に違反したとみられる行為があったとして、米ニューヨーク州の金融当局に2億5千万ドル(約245億円)の和解金を支払うことで合意したと発表した。和解金としては異例の大きさだ。

 ニューヨーク州当局によると、同行は2002~07年、イランやミャンマー、スーダンの政府機関や個人が第三国に持つ銀行口座へドル建てで送金していた。送金件数は推計で約2万8千件で計約1千億ドル(9兆8千億円)分にのぼる。

 大半はイラン向けで、同局は「三菱東京UFJがイランに関連する記録を削除していた」と指摘している。同行は、日本がイランから原油を輸入する際の決済業務を行っており、米当局から調査されていた。

 同行は12年、06~07年に同様の送金があったとして、米財務省外国資産管理局に860万ドルの和解金を支払っている。

 三菱東京UFJ銀行は「指摘を受けたことは極めて遺憾。法令順守、事務管理態勢の徹底的な見直しを実施しており、不断の改善に努めてまいります」とコメントしている。

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