2013年6月22日土曜日

富士山、世界遺産に=三保松原も逆転登録―「信仰と芸術の源泉」・ユネスコ委

時事通信 6月22日(土)17時37分配信

 【プノンペン時事】カンボジアのプノンペンで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は22日、日本が推薦していた「富士山」(静岡、山梨両県)について、「荘厳な姿は信仰の対象と芸術の源泉で、西洋美術にも大きな影響を与えた」として、世界文化遺産への登録を決定した。

 諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が除外を勧告していた三保松原(みほのまつばら、静岡市)についても、勧告を覆し登録を決めた。

 国内の世界遺産は2011年の「小笠原諸島」(東京都)、「平泉の文化遺産」(岩手県)に続いて17件目で、文化遺産としては13件目。

 世界遺産としての正式名称は「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」で、標高約1500メートル以上の山域のほか、富士五湖や周辺の浅間神社など25の構成資産から成る。

 イコモスは4月、富士山が登録にふさわしいと勧告する一方、三保松原は「信仰と芸術の山として不可欠な要素とは言えない」として、除外を登録条件とした。しかし、22日の審議で委員国から「一体として登録すべきだ」との意見が相次いだ。

 

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