2013年9月11日水曜日

東京五輪決定圧勝劇の裏 北朝鮮が「4票」に協力

ソース: 東京スポーツ新聞社(東スポWeb) http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/181725/ http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/181725/2/  神風は誰が吹かせたのか? 7日(日本時間8日)にアルゼンチン・ブエノスアイレスで行われた国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2020年夏季五輪開催都市が東京に決定した。 福島第1原発の汚染水問題で逆風が吹きまくるなか、トルコ・イスタンブールとの決選投票では60票―36票と圧勝する予想外の展開。大逆転招致の舞台裏では、日本を敵視してきた あの国がなんと「4票」も入れてくれたのだという。  誰もが予想しなかったまさに大逆転の圧勝劇だった。数日前まで「東京がリード」と報じられながら、福島第1原発の汚染水問題が浮上したことで、東京の売りだった安全面の評価がガタ落ちした。逆にフェリペ皇太子(45)がロビー活動に奔走するスペイン・マドリードが猛追しているとされ、形勢が逆転したかに見えた。  ところが、ふたを開けてみれば1回目の投票で東京が42票を獲得。最下位を決める投票でライバルと目されたマドリードが落選すると、イスタンブールとの決選投票では60対36と大勝した。気品と知性があふれ出た高円宮妃久子さま(60)のスピーチや、安倍晋三首相(58)の説得力ある演説が功を奏し、もともとあった信頼を取り戻した模様だ。  前回の2016大会招致に失敗した反省を生かし、東京は招致のカギを握るロビー活動から徹底して見直しを図った。その力の入れようは 「前回とは比べものにならない」(招致関係者)。政財界、教育界、スポーツ界すべてのレベルで大々的にIOC委員への働きかけが行われた。そんななか 「われわれ日体大は、11票に貢献したと自負している。アジア、アフリカからの票固めに協力しました」と目を細めたのは、日体大の松浪健四郎理事長(66)だ。  東京は大票田の欧州以外にもアジア、アフリカ諸国の票獲得が必要不可欠。そこで、5年前から日体大の名誉博士の称号を授与するなどし、関係を深めてきたクウェート王族のシェイク・アハマド氏に協力を依頼。同氏はアジア・オリンピック評議会会長でアジアに多大な影響力を持つ。ここに安倍首相の要請も加わってアジア、アフリカで合計7票を見込めるまでになったという。  残る4票の出どころは意外のひと言。日体大は昨年11月、柔道、レスリングなど学生を連れて北朝鮮へ遠征した。純粋な民間交流で、友好関係を築くことが目的。現地では、北朝鮮選手との合同練習も行った。  北朝鮮は日本と国交がなく、たび重なる軍事挑発により経済制裁の対象になっており、外務省が渡航自粛を出しているのは周知の事実。 だが、現地では、金永日労働党書記(66)、さらに金正恩第1書記(30)の叔父で後見人と言われる大物・張成沢国防委員会副委員長(67)といった国家のトップクラスと面会した。「同じアジアの仲間のために」と同国の張雄IOC理事へ働きかけることを約束してくれたという。  しかも、これだけではなかった。「北朝鮮とつながりの深いアフリカの委員3票をまとめていただいた」(松浪理事長)。60票の中には北朝鮮ルートの4票が入っているというのだ。  お騒がせ国家との約束だけににわかには信じがたいが、金正恩氏はスポーツ好きで来日経験があるとされる。近隣国での五輪開催に何かしらのうまみを感じたのだろうか。  意外な支持がなければ、60票も集まらなかったのは事実。東京悲願の五輪開催の裏には関係者のなりふり構わぬ奮闘があったことだけは間違いない。(了)
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