2012年2月29日水曜日

3年半かけ634メートル スカイツリー完成

2012年2月29日 13時56分

 東京都墨田区の東京スカイツリー(高さ634メートル)は閏(うるう)日の29日午後、建設工事を終え、完成。当初の完成予定は昨年末だったが、東日本大震災の影響で資材の納入が遅れ、2カ月延びた。今後は従業員の訓練や内装工事を進め、5月22日に世界一高い電波塔として開業する。
 スカイツリーは二〇〇八年七月に着工。昨年三月十八日、六百三十四メートルに達し、併設する商業施設を建設していた。約三年半の工事期間中、無事故だったという。
 地上から四百九十七メートルまでは円筒形の鉄骨が組み合わさり、四百九十七メートルから頂点まではアンテナが付いた鉄塔になっている。
 展望台は三百五十メートルに天望デッキ(第一展望台)、四百五十メートルに天望回廊(第二展望台)が設けられた。開業後は最大で一日二万人の入場が見込まれる。
 二十九日は施工者の大林組が、事業主の東武鉄道グループに施設の鍵を引き渡すなどの手続きを行い、施設管理が東武へ移る。
 都心での降雪を受け、タワーを管理する東武タワースカイツリーは同日早朝から七十一人態勢で周辺への落雪を警戒。塔の展望台屋根上で雪払いをしたり、路上で歩行者に注意を呼びかけたりするなど対応に追われた。
 スカイツリーからの地上デジタル放送波の発信は、二〇一三年一月ごろに始まる。
(東京新聞)
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