2013年11月7日木曜日

参院、山本氏を異例処分へ 宮中出席自粛と厳重注意

 自民党は6日、園遊会で天皇陛下に手紙を手渡した無所属の山本太郎参院議員の処分に関し、山崎正昭参院議長が厳重注意した上で宮中行事への出席自粛を求める案を提示する方針を固めた。共に参院の正式なルールに基づく処分ではなく異例。野党も同調する見通しだ。

 自民、民主両党の議運委筆頭理事が6日、国会内で会い、自民党側が民主党側に打診した。7日午後の参院議院運営委員会理事会で正式に提案する。処分が決定すれば、7日中にも山崎議長が山本氏に伝え、8日の参院本会議で報告する。

 国会には懲罰として(1)戒告(2)陳謝(3)一定期間の登院停止(4)除名-が国会法で定められているほか、辞職勧告を決議することができる。

 ただ、これらは基本的に「院内の秩序」が対象で、今回の山本氏の行為には「懲罰には当たらない」(共産党)との指摘もある。このため自民党は賛同を得られるような別の処分を検討した。宮中行事への出席自粛要請に強制力はないものの、同様な行動の再発防止につながると判断した。

 山本氏とは別に、参院の許可を得ずに北朝鮮に渡航した日本維新の会のアントニオ猪木参院議員に対し岩城光英参院議運委員長が8日に事情聴取する。猪木氏の説明を踏まえ自民党は懲罰動議を提出する方向で調整している。(共同)

http://www.sanspo.com/geino/news/20131106/pol13110622040005-n1.html

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